2019アワイチ(淡路島一周)キャンプツーリング

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どうも、TUFSのケント・ギルバートです。

今更ではありますが、今年度の夏のランを一件報告させていただきたいと思います。

―――時は‘大チャリンコ時代‘―――

アワイチ,,,

それはまさしくサバイバル!大冒険!猛々しき武士(もののふ)たちが集い、己の命を懸けてひとつなぎの大秘宝、アワイチを目指す!このアワジシマには何が待ち受けているのか?さぁ、君も夢とロマンが詰まった冒険の旅へ!!!

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この創作(laugh tale)はフィクション、画像はイメージです。 ※小泉進●郎構文

以下が我々の夢とロマンに満ちたあふれた大冒険(ラン)の概要である。

 

日程:2019年7月24日(水)~25日(木)

※前日入りしたメンバーは23日(火)~

 明石泊したメンバーは26日(金)まで

メンバー:合計9人

大将→宮北芽衣  作戦参謀→佐野智仁 音楽隊→笠島健太郎

以下、運命を共にした戦士たち・・・

吉武かおる 石川魁人 橋本憲人(ケント・ギルバート) 

古川理穂 塩田明子 池田佳世

 

 

●序章:KAISEN DAWN (カイセン・ドーン)

響き渡るセミの鳴き声。

波打ち際を歩く小さなカニ。

ここはアワジシマ。

この島にはある言い伝えが残っている。

「財宝か?欲しけりゃくれてやる。探せ!このアワジシマのどこかに置いてきた!!」

そう、この島のどこかに、ひとつなぎの大秘宝アワイチが隠されているのだ。

 

―――これはこのアワイチを巡る大冒険を生き抜いた、9人の戦士たちの物語である。

 

 

 

●第一章:部長(キャプテン)メイ

ここは東京のとある大学。

2019年5月某日、部室にて古文書が見つかった。

 

「西ノ彼方ニ宝アリ。神ノ住マウ島ニテ、大秘宝“アワイチ”ナルモノアリ」

 

東京外国語大学サイクリング部部長(キャプテン)宮北芽衣氏は部員(クルー)に告げる。

(宮北氏)「目指すはアワジシマ!!私の大好物は‘トウモコロシ‘!」

(部員一同)「あったりまえだのクラッカー!!

部員(クルー)たちは次の宝探しの旅へと準備を進めた。

 

 

 

●第二章:明石だヨ!全員集合!!

私、ケント・ギルバート(略してケンギル)と作戦参謀佐野氏は

食い倒れの街「オオサカ」に前日入りした。

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我々は夢とロマンを追い求める戦士!目の前にある食の誘惑には負けない!!

串カツ、たこ焼き、そんなの関係ねぇ!!! 

(俺たちのお財布事情は厳しいorz)

俺たちが目指すのはひとつなぎの大秘宝、アワイチ!

明石の近くにあるキャンプ場に移動し、そこで一夜を過ごした。

 

zzzzz

蚊「プーーーン。」

 

そして翌24日、明石に集合。

大将宮北氏、そして残りの部員たちも次々と明石に到着し

アワジシマへと向かう準備を進める。

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 輪行袋からチャリを取り出し、組み立て。

事故が無いように、

ヘルメット、ライト、ブレーキ等々、上級生部員(クルー)がしっかりと確認。

熱中症にならないように、 各々飲み物も準備。

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少し移動して、港へ。 

アワジシマには、チャリを積んで、猫バs・・・ではなく船で移動。

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綺麗な海!青い空!大冒険の予感!

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 したたる汗!蚊に食われた足!そしてあけっぱなしの社会の窓!涼しい!

私、ケンギルのコンディションは‘最高’である。

 

 

 

●第三章:さて、偉大なる陸路(グランドライン)

島に到着した戦士一行。

これから先に待ち受ける大冒険(アドベンチャー)に向けて喝を入れるべく、

 皆で集合写真を撮る。

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ここからは作戦参謀佐野氏が率いる男子班と部長(キャプテン)宮北氏が率いる女子班に分かれて行動。

 

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気温30℃を超す中ではあったが、特に風が強いというわけではなく、

まさにサイクリング日和である。

 

「天気晴朗ニテ、部員(クルー)の士気高シ。」    ―――作戦参謀佐野の手記

 

 

 

●第四章:酒行(しゅぎょう)に励む

※飲酒運転は法律により罰せられます。自転車も同じです。

 お酒を購入しましたが、決して飲酒運転はしていません。←ココ重要‼

 

我々男子班はまず、宴のための酒を調達へ。キャンプに酒は欠かせねぇ!!

 我々一行は、千年一酒造株式会社さんに酒場の見学をさせていただく。

(右のリンクより詳しい情報を参照されたい。 www.sennenichi.co.jp/ )

 

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創業は明治時代。阪神淡路大震災を乗り越え、酒を造り続けて140余年。

透き通ったそのお酒は、一切の雑味が無く、すっきりとした味わいである。

(↑後日談) 

  

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彼が手に取るのは梅酒。

ちょっとお酒が苦手な方でも

すいすい飲むことができる。

(同窓会でやらかした私が言うのだから間違いない。)

 

 

 

●第五章:海鮮(オール)丼(ブルー)
俺の夢はオールブルーだ!!
あのキラキラ煌めく星のように、「それ」は俺たちを魅了した・・・。
そしてその出会いは俺たちの人生を360°も変えてしまったのだ。

海鮮料理 きとら 津名店
ホームページ http://www.kaisenkitora.com/index.html

詳しくはこちらを参照ください。

※誰もが心の中に宿すとされる「おっさん」。
 今回はケント・ギルバートの中にいる「春男(53歳)」の心の声をお聞きください。

今日は最高の海鮮丼日和だ。
んん?セットメニューだと?学生の財布に優しいなぁ。
おいおい、黒毛和牛まであるぞ。
さて、どうやって攻略するかなぁ?なんだか一筋縄ではいかないようだぞ?
俺はチャリダー、そしてこの暑さ。
体力をつけるためにはマグロに限る。よし、これにしよう。

(これで1,700円なのだ。安い。)

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※写真撮るのが下手過ぎなのでHPから転載。

おぉー、いい景色だ。さぁて、この牙城をどこから攻略しようか。
わさびをつけて、このマグロと共に米を口に運ぶ。
ああー、美味い。これだよ、これ。疲れた体を癒してくれる。
さてさて、うどんはどうかなぁ?
これまた出汁の効いた黄金色のスープ。美味いっ!日本人に生まれてよかった。
ん~っ、参った!今回はこのくらいにしてやろう。
いつかまた、会おう。

 

 

●第六章:行進(マーチ)
腹を満たした一行。
次なる目的地は宿営地(キャンプ)!
だが燦燦と降りそそぐ太陽の光が徐々に部員(クルー)たちの体力を奪う!
小生、サイクリング部の部員(クルー)となって二年目の夏。

初めてのサイクリング×宿営(キャンプ)。
重い荷物を背負いつつもさわやかな笑顔を崩さない、
そういう人にワタシはなりたかった・・・。

ケント「作戦参謀!きゅ、休憩を!!」
佐野氏「それでは間に合わん!日没までに宿営地にたどり着かねば!
やむを得ん!我単騎にて宿営地へ向かう!音楽隊長、代理を任せる!!」

こうして単身宿営地へと急ぐ佐野氏。頼りになる男である。
連帯(チェーン)の先頭を任された音楽隊長カサシマ氏。
持ち前の美声と場面にマッチした選曲センスで我々を鼓舞する。
カサシマ氏「ひ~めひめ!ひめ!好き好き大好き ひめ!ひめ!きらきらりん!」
ここは「ゆず」の「夏色」じゃないのかよ!とか言ってはいけません。

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●第七章:行くぜ! 入浴(ニューヨーク)!
どうにかこうにか宿営地にたどり着いたのだが、
まだ我々は風呂に入っていない!
折角温泉アイランドに来たのに、温泉に浸からないなんて勿体無い!

 

だが、事態は俺たちの想像を超えてゆく。
なんと、このアワジシマの旅館の多くは日帰り入浴を提供していないのだ!

(汗臭いのだけはどうしても避けなければ!!)

我々は宿営地(キャンプ)から約10㎞離れた、
「南あわじリフレッシュ交流ハウス ゆーぷる」  

http://awaji-island.com/yupuru/

へ向かった。

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※Google先生から転載


疲れた体に染み入る、良い湯であった。

「いい湯だな♪ いい湯だな♪」   ———春男(53歳)の回想

心も体もポッカポカ♪


上機嫌だった我々であったが、作戦参謀サノ氏の一言により、ムードが一変する。
そう、‘アレ’の時間がやってきたのだ。
サイクリング部伝統、「ジャン」である!!

先輩も後輩もねぇ! 遠慮はいらねぇ!
負けたやつのおごりだ!!

結果は私、ケント・ギルバードの負け。とほほ。

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現在、クビレース1位:ケント。


湯船につかり、心も体も(財布も?)軽くなったところで、我々は約10㎞離れた宿営地(キャンプ)へと戻った。

アツはナツいねぇ~。再び汗だくになるのであった。
宿営地へ戻ると、キャプテン宮北氏が音頭を取り、夕飯を準備してくれていた!!!
しかも鍋!うっめぇ~!!
※真っ暗すぎて写真におさめられなかった。

満点の星空を見ながら、皆就寝するのであった。

※おそらくこの夜、私ケント・ギルバートは「変な虫」に右手人差し指を刺され
 一週間以上腫れました。
 良い子は虫よけスプレー及び薬の準備を怠らないようにしましょう。

 

 

●第八章:ここはワンダーランド!朝飯はホットサンド!まだまだロングライド!
蚊の飛び回る音とともに目が覚めた。朝飯はホットサンド。

キャンプなのに贅沢だなぁ。

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ん~!元気100倍、アソパソマソ!  体の芯からエナジーがわいてくる。

 

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そして彼も気合を入れる。
もはや「男」ではなく「漢」である。
6348で働いていてもおかしくない。
「豚骨一丁!!」
彼の口からいつかそんな一言が出てきそうである。

 

 

●第九章:アワイチへの道しるべ(ロードポーネグリフ)
ついにやってきた。
ここが「おのころ島神社」か。

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※「おのころ島神社」公式サイト

https://www.freedom.ne.jp/onokoro/index.html

アワジシマとは、皆さんご存知の通り、イザナギとイザナミが最初に生み出した島である。
古事記の例のあのシーンが思い出されて、余計にワクワクする。
※綺麗な心を持ったよい子は、そんなことでワクワクしないけどね!!!
 詳しいことは、ネット見ろ!

とにかく、言わずと知れたパワースポットなのだ!!!
令和元年、いい年になりますように!

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そしてここに「AWAICHI」にまつわる情報があると聞く(?)。
我々は境内に足を踏み入れ、お祈りをささげた。
願いはただ一つ!!
ケント「か、彼女ホスィ!!!」       
お賽銭として投げ入れたのはたった5円(ご縁)。

しょーもない己の欲望を糧に、旅はまだまだ続く。


ここで耳より情報。
このおのころ島神社の駐車場にて
野菜の無人販売があります。
カサシマ氏はここでトマトを購入。
夏の水分補給及び栄養補給にもってこいですね。

 

 

●第10章:華麗(カレー)なる昼食
AWAICHIはどこにある?どこだ、どこにあるんだ!!
むむ、いい匂い。こ、これは!?

 

淡路ごちそう館 御食国

https://www.miketsu.jp/

 

も、もしかしてこれがアワイチなのか?中に入ってみよう。
中はレトロな雰囲気。ブルジョアだなぁ。庶民の私にとって蕁麻疹が出そう・・・。
むむ!ランチメニューに加えて、お手頃価格のサラダバーだと?
しかも種類が豊富!! こりゃたまらん!

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「食べ放題」、すなわち一定額払えば食い放題である。
私、ケント・ギルバートは「元を取る」ことに駆られていた。
底なしの貧乏根性である。デパートの詰め放題に奔走する主婦にも勝る貧乏根性である。
お得感を味わいたい一心でサラダの野菜を味わうことなく口に放り込んでいく。
音楽隊長カサシマ氏もそれに続く。

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お店の人に驚かれたが、そんなの気にしない!
サラダを食いまくる!!

※でもさすがに申し訳なくなって
途中でやめました。



●第11章:俺の夢、AWAICHI!!
誰しもが一度は思ったことがあるはずの夢。
「お城に住んでみてぇ!!」
それじゃ、お城に行ってみよう!!

というわけでたどり着いたのが、洲本城跡。

第1回 Let's サイクリング!洲本城 : 洲本市観光案内ブログ

※↑参考としてどうぞ

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そう、ここからはアワジシマを眼下におさめることができるのだ。

アワジシマの壮大な景色を眺めながら、今までの人生を振り返る。

福島の田舎に生まれ、育ち、過ごしてきた18年間。
庶民として育ってきた私が一国の城主であったなら・・・?

この自然に心を通わせ、くつろぐという喜びを味わうことができただろうか?

いくら疲れようとも、風に吹かれながら走るサイクリングの醍醐味を味わうことができただろうか?

このアワジシマの人々の温かさに触れることができただろうか?

私は全くの別人であっただろう。
私にはお城など要らない。庶民でよいのだ。

サイクリングに出かけて、
たくさん汗をかいて
そしてスポドリをがぶ飲みする。

そんな日常を、大事にしたい。

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※撮影:カサシマ氏



●第12章:日焼け!夕焼け!明石焼き!それぞれの明日へ!
偉大なる陸路(グランドライン)の旅も終わりを迎える。
再び港に戻った一行。
旅の記念にパシャリ。

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たった2日間、されど2日間。
AWAICHI(?)を求めて旅をしたこの時間を、私たちは一生忘れない。

船に乗り込み、皆でアイスを食らう。
※このアイスは伝統「ジャン」で負けてしまった作戦参謀サノ氏のおごりである。
一同「ゴチになります!」
現在、クビレース  1位:サノ氏 2位ケント。

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港に着いた一行。
夕焼けが日焼けを照らす。
まるで真夏の日の子供のようだ。

※良い子はしっかりと日焼け止めクリームを塗りましょう。
 かっこいいかもしれませんが、後で「脱皮」が始まります。

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各々帰る家がある。家族がいる。
でも最後にアレを食いたい!!!
女子の食い意地は時に男子のそれを上回る。

主将宮北氏「明石焼きを食うぞ!!」

一同「チョベリグ!

というわけでやって来ました!!明石焼き!!

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人生初の明石焼き。
黄金色の出汁に浸していただく。ん~っ!んまい!


そしてそれぞれ帰宅。
私は新幹線で江戸に直帰。(用事があった)
一泊する方や、高速バスで帰る方。帰り方は様々である。

この2日間、私たちは無事生き抜いた。
神住まう島、アワジシマ。また会おう・・・。

 

 

●エピローグ:AWAICHIの正体
ここはル〇ンキッチン。
我らTUFSのおひざ元にして、憩いの場である。

私、ケント・ギルバートと作戦参謀サノ氏は
カレー(キーマ)とバターナンを食いながら談義に耽っていた。

サノ氏「結局、AWAICHIとは何だったのだろうか。」

ケント「島のみんなの笑顔とやさしさ、綺麗な自然、仲間。
    それらがすべて、AWAICHIだったんじゃないかな。
    意外と近くにあって気づかないことって多いじゃない?」

もはや会話になっていない。なぜなら互いの眼は互いを向いていないからだ。

目線は下を向いている。

目の前にバターナン残り一切れ。
いつもの「ジャン」が始まる。

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キャンプ場の砂浜にあったテーブル


おしまい。