利根川遡上ソロキャンツー3泊4日 ~千葉県銚子から群馬県水上まで~

こんにちは、52期の佐野です!GW中の4日間を使い、ソロのキャンプツーリングをしてきました!

 

f:id:happyBiking:20190604001517j:plain



 

日にち:平成31年4月30日(平成末日)~令和元年5月3日

テーマ:利根川を遡上し、源流を目指す(千葉県銚子~群馬県水上)

メンバー:佐野(ソロ)

 

 

 

元々GWは、部員の間で話のあった蔵王ツーリング(詳細はブログを参照)へ行く予定でしたが、

 

「皆と一緒も楽しいけど、ソロキャンプツーリングってやったことなくね?」

 

との思い付きから、本企画が生まれました。

 

 

一日目(4月30日)

実は行き先をこの出発日まで決めていませんでした

←ツーリング班追放レベルのやらかし

 

やっと表題の計画を立て、出発したのが昼頃。

 

利根川河口がある銚子に、夕方に着きました。サイドバッグ担いでの輪行ほんと疲れる

 

f:id:happyBiking:20190603223827j:plain

 

 

 

今回のスタート地点、利根川河口に立ち、気持ちを新たにします。

 

f:id:happyBiking:20190603223825j:plain

 

 

潮の匂いを嗅ぐのは久しぶりだなあ

 

 

f:id:happyBiking:20190603225526j:plain

 

 

ナイトランに突入すること必至でしたが、銚子まで来て犬吠埼を見ずに発ってしまうのはあまりに勿体ないので、回り道をして岬へ行くことに。

 

 

犬吠埼に行く途中、風に巻き上げられた潮水をモロに自転車にあび、金属腐食の被害を被りました(泣)

海岸を自転車で通るときは、空の穏やかな日に!

 

 

f:id:happyBiking:20190603223821j:plain

犬吠埼灯台

 

 

 

この後完全に陽が落ち、闇に溶けた道を1200ルーメンで輪切りにして照らしながら(明るいは正義!)、雨の降りしきるなか、30㎞のナイトラン決行。

 

利根川の右岸から左岸へ渡り、鹿島市へはいる。

 

泥だらけのずぶ濡れになりながら、この辺りで唯一のネットカフェ(快活クラブ)に入店。就寝。

 

 

出発が遅かったため距離を稼げてないこと、この日の翌日も雨ということで、結構不安でした(・_・)

 

 

二日目(5月1日)

朝6時、追加料金の恐怖に尻を叩かれながらネットカフェを退店。

昨晩の雨を忍ばせるように濡れそぼった愛車のサドルに跨る。

 

 

最終日は登坂が待っているので、今日明日で距離を稼いでおきたいな~、などと思いつつ、

 

東國三社と言わしめる「鹿島神宮」「息栖神社」「香取神宮」の巡礼コースに乗る。

(東國三社にまつわる由来は、かなり面白いです。ぜひ一度調べてみてください。)

 

 

さすがに、朝っぱらから参拝にくる人はあまりいない。鹿島神宮

f:id:happyBiking:20190603223832j:plain

鹿島神宮

 

人気もなくひっそりと。息栖神社。

f:id:happyBiking:20190603223833j:plain

息栖神社

 

 

三社一の知名度と人気を誇る。さすがの威厳。香取神宮。 

f:id:happyBiking:20190604001824p:plain

香取神宮

 

香取神宮で、御朱印というものを初めてもらってみた。

日付が令和で書かれており、有難い記念!

 

 

 香取神社で親子丼を食して朝っぱらから高カロリーで攻め、一昨日電車で一瞬のうちにワープした区間を、地道に西進していく。

 

 

 

佐原を抜け、成田を越える。

f:id:happyBiking:20190603223549j:plain

成田山新勝寺

 

 

利根川に寄り添って、一緒に走ってみる

f:id:happyBiking:20190603223542j:plain

 

 

サイクリングロードを走っていると、「日本一周」の鉢巻きをしている一人のおじいさんに呼び止められた。和歌山(だったかな?)を出発し、徒歩で日本一周を目指しているそうであった。やっていることの次元は違うものの仲間意識を勝手に感じ、元気をもらいました!

 

 

今回の旅はキャンプすると決めていたので、前日にネットカフェに泊まったのは不本意で、この日こそはテント張るぞ!と考えていました。

 

 

 

どうしようかと考えながら走っていると、徐々に陽が落ち始め、雨もポツポツと。

 

 

 

 結局、県境付近の野田の辺りで見切りをつけ、雨のなかテント設営をする。

 

 

せっかく買った夜ご飯も食べずに、寝袋に入って寝る。 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

しきりに続く雨の音と寒さの中、テントに寝転がり、

 

「誰もいない場所に一人きりで、俺は何をしているんだろう」

と、ふと思いました。

自分やっていることの意味がよく分からなくなってくる、、、自分が何を目指しているのか、分からなくなってくる、、果たして目的地にたどり着けるのか、、

 

 

めちゃめちゃ寂しくなりました。

寂しすぎて、同期に電話してしまいました。

 

 

 ソロキャンツーの洗礼の始まりです…

 

 

 三日目(5月2日)

3日目の目的地は、群馬県渋川市に設定しました。登坂は、最終日に残すスタイル✨

 

昨日食べるはずだった鍋焼きうどんを温めて、朝ごはんとします(ー▽ー)

 

ビンディングシューズがびしょ濡れになってしまったため、しばらくサンダルでビンディングペダルを漕ぐという荒業に。

 

f:id:happyBiking:20190605001832j:plain

道の駅「ごか」

 

埼玉県五霞市を過ぎ、埼玉県と群馬県と栃木県の県境に入っていきます。

利根川を遡上していると、県境をたくさん跨ぐのです(ドヤ)

 

 

館林市足利市が近くなってくると同時に、やっかいになってくるのが

 

 

です。

 

目の前に壁があるんじゃないかってくらい、全然進みませんでした。

 

このまま回れ右をして、追い風で走れたらなあ(ーー;)

 

 

風との死闘を戦い抜いたご褒美は、足利市にある焼きそば屋「大安」の、サービスたっぷりの焼きそばと女将のおばちゃんの温かさでした。

f:id:happyBiking:20190605205516j:plain

「大安」の焼きそば

おばちゃんほんとに良い人だった!近くを通るときは、皆さんも是非!

 

 

f:id:happyBiking:20190604001412j:plain

足利鉱毒根絶記念碑



 

 

桐生市に入り、赤城山を右手に、かなり本格的になってきた登坂道を進みます。

かなりの景色が広がっていたはずですが、正直きつ過ぎて風景を楽しむ余裕は無く、、

 

足は削れ切っていって残っていないのに、風は強まり、勾配はきつくなっていき、日は落ちていきました。

 

 

 

やっとの思いで渋川市に到着しました(;´Д`)

渋川市街」の青看板が見えた時は、感動したな~(笑)

 

 

f:id:happyBiking:20190604011159j:plain

男のソロキャンプ飯なんてこんなもん

 

大衆浴場で体流して、テント張って寝ました(ーー)
 

 

四日目(5月3日)

朝、はっと目を覚まし、自分がいま渋川市にいることを認識。奇妙な感覚に。

そうか、今日は登坂をするんだった。

最終日のこの日は、道路の敷設されている利根川の最奥地点である、矢木沢ダムがゴールです。

 

 

 

利根川もだいぶ細ってきて、旅を始めたときの利根川の姿と対比されました。

よくここまで来たなあ、、(感慨)

 

f:id:happyBiking:20190603225934j:plain

遠くに、赤城山が見える

 

渋川から北は、ずっと登りです。沼田までは、 適度なアップダウンがあり、登っていて楽しかったです。東京の南多摩尾根幹線道路や、軽井沢の碓氷峠に似た登坂の感覚でした。

 

 

f:id:happyBiking:20190603225553j:plain

もつ煮で有名な永井食堂

 永井食堂は、界隈でとても人気のあるもつ煮屋さんです。GWで閉まっていたため食事はできませんでしたが、持ち帰り用の冷蔵もつ煮は購入しましたよ!

 

f:id:happyBiking:20190603223447j:plain

分け入っても 分け入っても 青い山

 

途中道を間違え、赤谷湖という湖まで、10㎞くらい無駄足を運びました(・・)

泣きっ面に蜂とはこのことである(自分のせいやろ)

 

 

水上町についた時点ですでに、インナーローギアを気力だけで踏むような状態にまで憔悴していましたが、体に鞭打ってさらに登るのがツーリング班。止まりませんよ。

 

 

f:id:happyBiking:20190604001430j:plain


JR湯檜曽駅まで来れば、あと一歩!

 

 

湯檜曽を過ぎると、「奥利根」と呼ばれる場所へ入っていきます。

 

 

ダムでできた湖の沿道を走っていると、つい三日前まで自分が銚子にいたことが信じられませんでした。自転車の力って、本当にすごいのだなあ、と感動していました。

 

 

そしてついに…!

f:id:happyBiking:20190604001503j:plain

矢木沢ダム



 矢木沢ダムの展望台に立ってしばらく放心していました。

 よく辿り着いたな、と。

いろんなことがありましたが、なんとか来れてしまった。それが不思議でなりませんでした。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

今回、集団ツーリングに参加するのをやめ、あえてソロキャンプツーリングする選択肢を選んだことは、結果としてよかったと思っています。ソロキャンツーは何回もやるものではないかも知れませんが、経験すると違った景色が見えます。

 

 

ルートからペースから、すべて自分ひとりで決めます。

 

きつくても、一緒に休んでくれる人はいません。漕ぎだすのも、自分で自分自身を奮い起こすだけです。

しかしどんな脱線も、一人だから許されます。そして、それらに責任を負うのも自分自身です。

 

そして、独りで走っていると、無我になれるというか、自分自身ととことん向き合うことができました。精神的に、違う次元に入ることができました。

 

今回のソロキャンツーは、僕にとっては、とても貴重な体験になりました。皆さんも気が向いたら、ぜひやってみてください!