2011夏 中国西北部 シルクロードツーリング

皆様、今年の北海道合宿はいかがでしたでしょうか。詳しい話はまだ聞けていませんが、さぞ楽しい合宿になったのではと思います。

さてそんな中私は、1年生の先導の役を完全にすっぽかし、中国ツーリングに行ってまいりました。本来こういう海外ツーリングは春に行くのが我が部の通例ですが、この地域はその気候から春にツーリングを行うにはかなり厳しく夏に行くしかありませんでした。どうしても学生のうちにシルクロードをそれなりの期間をとって自転車で走りたいということで、今回は我儘を通させてもらいました。

中国語は学校の2外の初級程度しかわからず、意思疎通は予想通りかなり苦労しましたが、筆談と簡単な単語のやり取りでなんとかしました。英語は空港と最終日西安で泊ったユース位でしか使えませんでした。

いろいろとトラブルもありましたが特にキツかったものといえば

・初日、深夜に西安に到着。街まで20km程度ということで走り出すも道に迷い高速に迷い込む。そのまま危険な眠気が来たので道路の端で座位で寝る。

・あまりにも激しい路面のため、32cの前輪がパンクしまくる。(後に35cのものを購入しはきかえ)

・安宿に泊まっていたら公安の見回りがきて宿を追い出され、深夜の街を徘徊する。(格安宿は本来外国人宿泊不可)

ですかね。腹は壊しませんでした。

実働12日間で西安から嘉峪関まで、総走行距離1524km 当初の目標だった敦煌まであと3日あればつけるところまで迫ったが、帰りの電車の手配の関係で嘉峪関どまりとなりました。でも個人的にはすごく満足しています。正直最初の方のトラブルの連続を考えると500km走れるかどうかも微妙と思っていたので。嘉峪関につくまでは観光という観光もせず、ただひたすら走り続けてました。

使ったお金は嘉峪関での観光、帰りの輪行代などすべて含めて¥38000でした。ほぼ毎日宿に入っていたことを考えるとやはり安いと思います。

と、ここまで思いついたことをそのまま書き続けてみましたが、まだまだ止まりそうにありません。それくらいいろんなことがありました。強く印象に残っていることといえば、途中の道で見た雄大な景色、休んだ・泊った町・村で出会った優しい人たちなど、自転車の旅でなければ体験していないであろう事柄ばかりです。改めて自転車の持つ力を再認識した旅でした。中国は広い。自分が走ったところはその中のほんの一部。地区毎に文化形態、地理的条件が大きく変わる中国ツーリングは冒険心を十分に満たすものでした。また中国にいきたいな。もちろん今度も自転車を持って。

残りは少し写真を紹介・・・

古の都、西安を出発


初日、トラブルでへばっていたところ声をかけてくれた中国人チャリダ― 大連からラサに行くという猛者 火鍋を御馳走になる カタコトの"Welcome to China"がなによりも温かかった


陝西省甘粛省の境の山地を越えていく



中華にハズレなし うまい、安い、ボリュームたっぷり 写真のおかずに大量の麺がつく


蘭州までの道険し 山地を越えていく


蘭州 黄河を渡る


ここから先が旅の本番 祁連山脈の麓に飛び込んでいく


河西回廊 高原地帯


我的朋友 パンク修理を手伝ってもらったり、お茶もらったりとした こういうことがさらりと他人にもできるようになりたい NZ人2人組はブカレストからスタートしてユーラシアを突っ切り北京に行くらしい すごい




砂漠 道路のはてが見えない


西安から約1500km ついにたどりつくは難攻不落の城にして、万里の長城の西端を有す嘉峪関



かなり長くなってしまいました。いかがでしたでしょうか。私たちの持つ自転車はこんなところまでいってこれるほどの力があります。自転車があればどこまでもいける。そのことを強く思った旅でした。


43期近藤