春合宿(沼津~京都)続き

春合宿5日目
03 / 16
82.44 km


 もともと今日輪行で大津まで行く予定だったが、運よく朝から雨が止んでいた。意地で本来の計画を遂行しようと自走を決めた。今日の最終目的地は彦根東海大橋や関ヶ原を通過する route だ。
 地図上で見ると、名古屋駅から東海大橋までそんなに距離はないが、強風のせいでずっと遠く感じた。名古屋駅を出発した直後は全然なんともなかったのに、市街地のはずれになると、もう台風並みの強風が吹いた。考えてみれば、この合宿が始まって以来、ずっと強烈な向かい風に悩まされてきた。本当にツイてないね。勿論車道なんかで走れないから、歩道に逃げ込んだが、それでもすごかった。横風に煽られ、車体が左右に流される!危ねぇよ!
 やっとも思いで東海大橋に到達。やはり風は止まない…。でも見事な東海大橋に魅せられ、少しの間強風を忘れることができた。









 そういえば、東海大橋は愛知県と岐阜県の県境なんだな!「岐阜県」の看板が見えたとき嬉しかった。










 しかし、橋を渡りきると、大変なことに気づいてしまったのだ!今回の旅のために持って来た馬の形をした玉の pendant がないではないか!やべぇ~!焦りまくって front bag や rucksack を隈なく探した、が、ない!うお~、やってしまった~!「きっと服の pocket にあるはず」と期待して、hotel に着いてからまた探そうと決めた。だが結局なかった…。Hotel に忘れたとしたら、登録した携帯に tel が来るはずなのに、no telephone。それに、いつ落としたのかもわからない。考えられるのは、「紐が解けて振動で服から抜けて道に落ちた」だ。それだとしたら本当に虚しいわ…。
 強風の中、さらに先へ進んだ。養老を通りもう少しで関ヶ原という所に、広瀬橋という橋があった。橋の下を流れる川の水面が強風でなびいていた。橋を歩道から通ったが、また強い横風に流されて手摺にぶつかりそうになった。










 そのあと 21 号線に入ってからも、風は強く。遂に gear1-1 を導入した。平地で front 1 とは…。前方からは強風、後方からは truck の脅威が迫った。とても耐えられず、一旦コンビニへ逃げ込んだ。景色は綺麗なのだが…。










 コンビニを出ても風は強いままだが、そのうち下りになった!神よ、ありがとう!Brake をかけながら、長い長い坂を下った。高度や風のおかげで、体感温度は 5℃以下!さすがの高附も半袖じゃ我慢できず、再びコンビニに寄り着替えた。みんなで温かい飲み物や chicken を食べながら、体力の回復を待った。さらに下ると、滋賀県-米原市に入った。彦根はもう少し!










 米原 station を横切って、琵琶湖の沿岸道路に折れた。そして遂に、琵琶湖に到着!うぉ~!すげぇ~!これは湖というより、海だろう!対岸が見えねぇよ!この感動を写真に残そうとしたが、残念ながら逆光で綺麗な写真が撮れなかった。











 景色を堪能したあと、宿探しだ。小雨が降り出したので、迷ってる時間がない。¥5,000 だが、viking の朝食が付いてたので、「ひこねステーションホテル」に決定!それに、今までで一番大きな部屋だし。ゆったり出
来るわ。










 明日はいよいよ最終日!結構短かったな~。でも旅には終点があるもの!思い返しながら、京都の金閣寺まで行くぞ~!

春合宿6日目
03 / 17
88.08 km


 1 週間の旅にも遂に終わりが訪れた。いや正確には明日だが、走るのは今日で最後だし明日は輪行のみだから、実質今日が最後。そして、最後を飾る route は、彦根 ---> 琵琶湖沿岸 ---> 京都 (京大, 金閣寺)、だ!しかし京都の手前では、山が 2 つ待ち構えている。傾斜も結構きつい。果たしてそんな体力は残っているのか?でも天気いいし、楽しみながら行こうっと!
 08:50 に check out してチャリに向かったが、外に出た瞬間、なんと霰が降っていた!これじゃ出発できないじゃないか!氷の粒の大群が空から降って来る。まさか今日輪行で帰るはめになるのか?チャリに rain cover をかけてから、一旦 hotel に逃げ込んで天候の回復を待った。Front の人も苦笑い。暇なので、3 人がそれぞれ漫画を手に取り、読み始めた。合宿とは思えない行動だ。










 漫画に飽きて、きょろきょろしてると、壁の posterが目に入った。一瞬動物の顔と思ったが、よく見てみると、彦根城だった。昨日見れなかった彦根城だ。へぇ~こんな感じなのか…。













 About 20min 後、天気が一変して晴になった!なんだこの不安定な天気は?まぁでも有難い。漫画を棚に戻し、再び front 係に別れを告げ、出発した。琵琶湖沿岸の道路に沿って時計回りに進んだ。温度計の掲示板が表わす温度は、4℃!寒っ!やや進むと、5℃になり、さらに先では 6℃になった。面白い具合に温度が上がってるな。
 左手に緑の畑と小さな湖が見えた。まだ時間あるし寄ってみた。緑一面の畑を見ていると、これが natureなんだなと思う。そしてこれくらいの大きさのものを「湖」というんだ。










 贅沢な一時を過ごしたあと、また沿岸道路に戻った。それにしてもこの道はくねくねしてるね。Curve が多すぎてうざい。より真っ直ぐな内陸の道で行こうと、水道橋で左折して 2 号線に向かった。今まで向かい風や横風だったが、いまは追い風となりぐんぐん進んだ。ちょっと漕いだだけで軽く 30km/h が出た!爽快な走りだ!
 2 号線に入り、しばらく進むと 1 つ目の山が見えてきた。「え~、あれ登るの~?」と倉田が後から言った。確かにしんどそうだ。一旦信号で止まり、坂に突入するための精神統一をはかった。そのとき、右側に見えた標語には、「びわ湖より 大きな心で ゆずりあい」が書いてあった。思わず噴き出した。なかなか humor があるな。










 力を振り絞って、坂を登りきった!そこから爽快な下りが待っていた。久し振りに 40km/h が出た!そこまで気温が低いわけでもないので下りは最高!そして遂に、京都に着いた!










 間もなく 2 つ目の山が出現。もうちょっと休ませてくれよ!延々と続く坂に苦戦したあと、下りで一気に京都市街地に突入。何回も修学旅行で訪れたので、見覚えのある道や風景に感動した。自力でここまで来れたんだ!










 せっかくだったので、京都大学に寄ってみた。理系では東工大と rival な大学で、偵察してみるべきだ。とは言っても京大の中を突っ切っただけだが。本館?と思われる建物は東大や東工大のそれらと構造が似ていた。ここがあの京大か…としみじみと感じた。










 京大を出たあと、この合宿の最終目的地である金閣寺に向かった。世界遺産でもある金閣寺は修学旅行の人気spot!家族旅行でも来たことがあるから、2,3 回は訪れたことのある場所だ。まさに旅の終点に相応しい!入り口で記念写真を撮ったあと、園内に入って見学。夕日に染まる金閣ってもなかなかのもんだ!



















 金閣寺を離れ、hotel を探すべく京都駅に向かった。打ち上げもあるので今日は 3 人部屋。なのに¥5,000/人!まぁ京都だから仕方ないか。駅前の王将で晩飯を済ませ、お土産や打ち上げ用の beer を購入。Hotel に戻る途中、京都 tower が lightup されていてとても綺麗!










 部屋に戻って beer の蓋を開け、「春合宿、おつかれさま~!」と乾杯した。本当に短い 1 週間だった。贅沢を尽しすぎたかな (笑)











春合宿7日目
03 / 18
輪行


 18:00 前には家に着きたいということから逆算すると、なんと 05:00 起きになった!キツっ!眠たいまま体を起こし、身支度や荷物の整理をした。
 立派な京都駅を back に、輪行の準備をした。










 切符を購入し flat home へ。しかしチャリや荷物が重すぎて思うように進まない。やっとの思いで flat homeに着いたが、人がいっぱい…。Rush hour を避けたつもりだが、やはり無理だったか。でもこれ以上の早起きは絶対無理!もっと降りてくれないかな?と思いながら、チャリを電車の中へ運んだ。
 1 hour 立ち乗りして乗り換えの米原に到着。ここで東京方面の高附と倉田と別れて、1 人で 3 連休を過ごすことになる富山へ向かう。さらに敦賀や金沢で乗り換えして、鈍行列車に揺らされて、5~6 hours でやっと富山に着いた。輪行解除して、小雨の中急いでおばさんの家まで自走した。
 ゆっくり休みながら、この旅を思い返そう!

旅の統計

以下に、今回の旅で走った距離、使用した金額を表にまとめた。当初計画した 420km を越えてよかった。一方使用金額は¥40,000 以上にも昇ってしまった。菓子や飯代をもう少し節約すればよかった…。











全体を通して

 計画を立てた当初、本当は【房総半島一周】したかったけど、【名古屋, 京都】案になって、正直少しがっかりした。でも hotel の探しやすさから考えると、やはり今回の plan の方がよかった。東海道本線沿いだから、station が多い。Business hotel は駅周辺しかないから、房総半島だとほとんどないかも。その場合、民宿やちょっと高い観光 hotel になってしまうだろう。それに、「海岸では強風が常に吹く!」ということはもう体感済みだから、海岸だらけの房総半島は、いけるか心配だ。
 高附と倉田は去年の夏合宿に参加したから、経験豊富だろう。対して、おれは全く経験ないので、「7 日間もぶっ通しでチャリを漕いで大丈夫かな?」と心配していた。途中棄権とはマジありえねぇから!それに、初登りの flat tire 以来、ずっと flat tire 心配症になっていた。いくら tire の太い cross bike に変えたからって flat tireも常に心配していた。そんな不安だらけの start だったが、転倒 1 回を除いて、無事に旅をしてきた。でも、転倒 1 回ってことは、やはり注意が甘い。旅だからはしゃぎたいのはわかるが、身の安全が第一なので、もっと気をつけるべきだ。
 Camp touring より遥かに甘い旅ではあったけど、それでも寝床の探し方がわかったので、「とりあへず外でも 1 人で生きて行く力」は身に付いた。高附と倉田の愚痴を聞く限り、camp touring はかなり面倒できついらしいけど、1 回は体験したい。
 本当に今回の合宿でいい思い出ができた!みんな、ありがとう!来年の春合宿も一緒に、京都から start して長崎までいくか!(笑)




文責:董
写真:董、高附